先日買った電子辞書で遊んでいたら
[Chinese restaurant syndrome]:中華料理店症候群という単語に出くわした。
グルタミン酸ナトリウム(うまみ調味料の成分)を一度に大量摂取する事による頭痛や吐き気、灼熱感などの症状のことだそうです。
この名前がついたのも中華料理店でワンタンメンを食べた時この症状が現れたことかららしいけど、
このネーミング、なるほどなあ・・・と感心。
確かに中国人は
「味精:ウェイジン」と呼ばれるいわゆるうまみ調味料を多量に使う。
スーパーに行ったついでに探してみてください。
日本の小瓶入りとはちょっとワケが違う。
業務用かと思われる大きさの袋に入ってるのがありますから。
ローカルスーパーに売ってるって事は基本的には家庭用でしょう。
油のボトルもそうだけど、このサイズから家庭での使用量が窺えますね。
実際に中国人が料理しているところを見ると、いやぁホントに入れてる入れてる。
「ひとつまみ」どころではない
ひとつかみ!
私が見たところ、四川人は特に好んで使っているよう。
またこっちのウェイジンは粒が大きいので、
レストランでチャーハンなんかを食べていると
時々溶けきっていないそれがジャリって口の中で音を立てる事もしばしば。
日本人の感覚から言うと「あれ、砂?」と一瞬思うんですが、
その直後に来るえぐみのある味で、ああ、ウェイジンかってな具合。
日本でも「化学調味料」が体に悪いといわれ以前ほどは使わなくなりました。
うちの家庭にもありません。
たまにお歳暮でもらったりして開封して一度は使ってみたりしても、その後余りにも使わないもんで瓶の中でカチカチになってる。
とはいえ、「ほ○だし」とかは使ったりもするんですけど。
もちろん中華料理店症候群ってのは
一度に大量に摂取(数グラム~10グラムぐらい)した時に起こるそうですから、
普通の日本料理ではそんなにとることもないでしょうし、
それよりももっと体に悪いことしてるよね~なんて思うと、気が楽になるものです。
ただ・・・・
ある深圳にある日本料理店の話。
場所もいいところにあって結構お客も入っていたらしい日本料理店のオーナーが変わり、料理の作り方も少し替えたらしいのです。
新しいオーナーは香港の有名店にいた方。味には自身があったと思います。
なのに
お客さんから「野菜炒めがまずくなった」というクレームがいくつか・・・。
何でだろうと思い調べてみたところ、前の作り方と違うところを発見。
もうお分かりですね。
以前の作り方ではウェイジンをかなり入れていた!
私もこっちで日本料理店の厨房に入ったことがありますが、
置いてる置いてる
・・・そして やっぱり 入れてる入れてる
で、「入れないとまずい」って・・・。
健康への影響は別として、味覚には影響でてますね。
「これ旨いよなぁ」なんていいながら食べてるものが、実はウェイジンのおかげだと知ったら
私ならこっちのほうがショックです。